五月人形　鎧

男の赤ちゃんが生まれて、初めて迎える節句（５月５日の端午の節句）を初節句といってお祝いします。生まれたばかりの赤ちゃんが、丈夫に、たくましい男性に成長するように、願いを込めてお祝いする行事で江戸時代から続いているならわしです。
明治時代前の長い武家社会の中で、鎧や兜は男子にとって非常に大切なものでした。戦いでの身体防御として、鎧、兜は身を守る大切な役目をもっていたため、今日では、その精神を大事にし５月人形として鎧や兜を飾るようになりました。男の子の誕生を祝い無事に成長し、強く、立派な男性となるようにとの、家族の願いがあります。つまり、鎧や兜が身を守ってその子に災いがふりかかりませんように、受験・就職・結婚など、人生の幸福に恵まれますように、と言う思いが込められているのです。